スペースフレンズ2003
報告


はじめに
日本宇宙少年団(YAC)活動は本年度で18年目を迎えました。
当初は、宇宙をテーマとした社会教育活動は新しい取り組みであり、宇宙・科学の普及・啓発に努めてまいりましたが、宇宙・科学と社会教育が結びつくまでにかなりの時間を要しました。1990年後半には、子どもたちの理科嫌い・理科離れが社会問題となり、対応策が検討され、多様な科学・実験教室等が実施されるようになりました。一方で青少年を取り巻く社会環境の大きな変貌とともに、子どもたちのいじめ、非行、校内暴力、犯罪など問題が深刻化してきました。2002年には、学校週5日制が実施となり、青少年を取り巻く教育環境も学校及び社会教育の連携による体験活動が推進されるなど大きな変貌を遂げております。
こうした背景の中で、宇宙は体験学習の新分野として注目されるようになりました。宇宙は、子どもたちの夢をふくらませ、好奇心を刺激する魅力的な存在であり、最新科学技術の宝庫であり、その範囲は自然、地球、いのちと時空を超えた世界へと広がります。宇宙にかかわる人々の営みは国際協力の成果であり、人間的資質と訓練の結晶です。子どもたちの科学する心を育み、人間性の形成、社会性の養成に寄与するものとして宇宙・科学を核としたYAC活動への期待が高まってきました。
現在、YACには全国に118の分団と称する活動拠点があり、それぞれの地域において特性を生かしながらこれまでの実績に基づき、学校、科学館、博物館、市町村等との連携をとりながら宇宙・科学をテーマとした幅広い教育活動を展開しております。
昨年度は、YAC全国規模の事業として「スペースフレンズ2002」の第一回目を開催いたしましたが、本年度は、その成果を生かし、内容をさらに充実し「スペースフレンズ2003」を実施いたしました。
1月には、残念なことにスペースシャトル・コロンビア号の事故が起こりましたが、宇宙飛行士のご家族や彼らの想いを継ぐ宇宙飛行士の勇気ある姿勢と果敢に挑戦していく決意に心打たれ、あらためて人類が宇宙を目指す意義を考えさせられました。
本事業においては、'宇宙を通しての和'をテーマとし、宇宙・科学を通して平和な未来を目指し、地域や国を越えて理解しあえる仲間と出会い、ともに宇宙や科学の不思議や謎にとりくむワークショップや宇宙・科学関連施設の見学、宇宙飛行士や学者による講演、交流会を行いました。
ここに、本事業の成果を取りまとめ、YAC活動の発展に役立てるとともに、関係各位をはじめ、全国の青少年育成団体及び科学教育推進団体の皆様にご報告申し上げます。
最後に、本事業の実施に当たり多大なるご協力、ご尽力を賜りました関係機関、団体、企業、そして熱心に指導にあたってくださいました講師、参加者の生活指導や運営に関係したスタッフの皆様一同に深く感謝申し上げます。
平成15年10月
財団法人日本宇宙少年団
理事長 松本 零士

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1.実施概要

(1)開催概要
事業名 スペースフレンズ2003
目的 日本宇宙少年団団員を中心とした全国の青少年を対象に、宇宙および科学の最先端情報に触れ、宇宙への夢を育み、科学する心の素晴らしさを仲間とともに体験学習する機会を提供することにより、21世紀の宇宙時代にふさわしい青少年を育成することを目的とする。
主催 財団法人日本宇宙少年団
後援 文部科学省、宇宙開発事業団、文部科学省宇宙科学研究所、国立天文台、財団法人国際学友会、アメリカ大使館、イギリス大使館、フランス大使館CNES東京事務所、カナダ大使館、オーストラリア大使館
協賛 ダイコク電機株式会社
開催期間 平成15年8月22日(金)〜24日(日) 2泊3日
会場 国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区代々木神園町3-1)
日本科学未来館(東京都江東区青海2-41)
宿泊 国立オリンピック記念青少年総合センター
対象 小学4年生〜高校3年生
参加費 13,000円

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(2)募集・参加状況
<1>募集状況
・募集期間 平成15年6月1日〜6月30日
・募集方法 参加者募集ちらしを作成し、首都圏の科学館等に配置
当少年団発行の『ジュニア・サイエンティスト』6月号および当少年団ホームページにて告知
・応募方法 往復はがきに必要事項を記入の上、当少年団「スペースフレンズ」係まで申し込む。また、ホームページからも申し込みを受け付けた。
・応募必要事項 団員番号(団員のみ)、氏名、住所、学校名、学年、性別、電話番号
<2>参加者状況
・参加者数 203名
・内訳 国内参加者
日本宇宙少年団団員…120名
一般参加者…68名
海外参加者…15名*


  日本宇宙少年団団員 一般参加者
小4 26名 6名 14名 8名
小5 21名 13名 13名 5名
小6 13名 9名 7名 4名
中1 13名 3名 6名 4名
中2 4名 0名 4名 2名
中3 2名 1名 0名 0名
高1 4名 1名 0名 0名
高2 0名 1名 0名 0名
高3 0名 3名 1名 0名
小計 83名 37名 45名 23名
合計 120名 68名

*海外参加者数 男:9名 女:6名 計15名
参加国:イラン、インドネシア、ケニア、パキスタン、バングラデシュ、ベトナム、マレーシア、モンゴル、アメリカ、イギリス、カナダ、スペイン

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