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YAI国際コンファランス参加報告
日本よりブリスベンへ到着した私たちは国内線に乗り継ぎシドニーへ。到着後、シドニー郊外にあるブルーマウンテンの見学に行きました。ブルーマウンテンは世界遺産にも指定されており、どこまでも果てしなく続く大自然の景色は、オーストラリア大陸の広さと地球の大きさを感じる壮大なものでした。この国立公園を歩きながらユーカリの木が約700種類もあることや石炭採取が行われていたこと、オーストラリアに生息するシダの種子が南極大陸で見つかり、大昔、南極大陸とつながっていたという地球の何十億年の歴史に感銘しました。

コンファランス開会式までの待合時間に日本とは逆に写る影について方位磁石を見ながら岡内尊重リーダー(香川小惑星分団分団長)に解説していただき、みんなでその影の写真撮影をしました。オーストラリアまで来なければ味わえない貴重な経験をしていることに皆感動です。
開会式のオープニングセレモニーはシドニー港をクルージングしながら船上で行われました。今回の参加国は日本、オーストラリア、ドイツ、ニュージーランドの総勢40名。ドイツ・ニュージーランドは高校生の参加です。はじめは交流するきっかけが難しかった様子ですが、コンファランス経験者の積極的な声がけがきっかけとなり、下級生も名刺や絵はがきを渡すなどをして交流を深めました。

4日目、地元の人も利用するバディーズマーケット市場を見学しました。その後にワイルドライフワールドへ行き、オーストラリアで生息する生き物や動物について勉強しましたが、コアラのかわいさよりも皆へびやとかげを触る方に興味があり、日本ではめったに出来ない体験も思い出に残ったと思います。
夜はシドニー中心から少し離れた小高い丘にあるシドニー天文台へ行きました。残念ながらこの日は曇り。本物の星が見えないので皆のリクエストにより、最後はシドニーブリッジの上に掲げられているオーストラリア国旗の南十字星を天体望遠鏡で見ました。

5日目、電車に乗り、8つ先の駅にあるCHATSWOOD小学校(6年生クラス)を訪問しました。ウェルカムセレモニーでは歌の披露、そして折り紙やけん玉などを教えたり、また小学校内にあるパソコンルームではゲームを1対1でレクチャーを受けました。それまでは集団で行動をしていたので英語を話す機会があまりなく、ここでは参加者も何とか思いをつたえるため単語やジェスチャーで思いを伝えるなど、勉強になりました。滞在時間は約2時間くらいと短時間でしたので、団員達が交流している間、大人は水ロケットの準備に取り掛かりました。みんなが校庭に集まり、高校生チームの手を借りて水ロケット発射の準備をしました。見ている子どもたちの目は輝きわくわく、そして声を揃えてカウントダウウン。
日本から持込んだ4機全てが成功と拍手喝采に無事終了となりました。帰りの列車時間もあるため、慌しく学校を後にシドニーへ戻りました。
シドニーへ戻ったあとは、ドイツ・ニュージーランドの学生と共に300キロ離れたキャンベラへ約3〜4時間かけバスで移動しました。キャンベラに着いたのは午後6時頃、シドニーと比べ気温がさらに低くかなりの寒さを体感しました。宿の食堂で夕食を済ませた後、キャンベラタワーへ行き猛烈な寒さと風にただただ震えるばかり。それでも空を見上げると南十字星が頭上にあり、しばし見とれていました。

6日目は、国会議事堂を見学し、その後はドイツ大使館と日本大使館を訪問しました。
午後は国立科学技術センターに行き、館内にはフリーフォールなど様々な体験コーナーがあり、興味あるコーナーで各自チャレンジしました。フリーフォールではつなぎの服を借りていざ、約7メートルの高さからぶら下がり、カウントダウン、なかなか手が離せませんでしたが、勇気を振り絞り無事成功。参加者のうち勇気あるチャレンジャーが他に2名おり、一生忘れられない体験でした。その後、国立民族博物館へ行き、オーストラリアの歴史について学びました。
宿に戻り夕食を済ませた後、キャンベラ天文台へ行きました。「プラネタリウムは日本の方が凄いよ」と言う子どもの声もあり、技術的な面の比較対象についても勉強の1つになったのではないかと思います。この天文台では星や月の天体観測を行い、岡内分団長の解説を聞きながら順番に望遠鏡をのぞきました。

7日目、宿から約40分、さらに丘を越え、NASA深宇宙探査追跡所に到着。
このNASA深宇宙探査追跡所は、NASAが宇宙探査衛星などと交信するために利用している「Deep Space Network」という通信ネットワークの一つです。
地球の軌道を離れて他の惑星に向かう探査機と通信を保つためには、地球の自転に合わせて、地球各地の受信アンテナを次々に切り替えていく必要があり、NASAはこのために使う直径26メートルから70メートルの巨大なパラボラアンテナを、ゴールドストーン、マドリード、キャンベラに設置しています。火星にいる2台のローバ、火星周回軌道のマーズリコネッサンスオービター、スターダスト等みんなこれらのアンテナを使って追跡されています。
それ以外にも地球を周回している衛星の追跡をすることもあり、他国の探査機の追跡の手伝いもしてます。日本のはやぶさもDSNを借りてました。
アポロ11号の初画像を全世界のメディアへ発信したのは、ここキャンベラのDeep Space Networkであると教えていただき、貴重な見聞が広まりました。
このNASA深宇宙探査追跡所の後、戦争記念館へ行き、第2次世界大戦時の日本軍に関する資料もあり、日本ではあまり見ることの出来ない歴史を知ることが出来ました。
戦争を知らない子供達にとっても戦争の恐ろしさ、悲しさ、そして平和の大切さを痛感しました。

全ての日程を終え、キャンベラを後にシドニー空港へ向かいました。到着した頃には辺りは真っ暗。その時、ニュージーランドの先生が、「カノープスが見えるよ!」と教えてくれました。カノープスは南天の星なので北半球の日本では残念ながら、ほとんど見ることができない星なのです。南半球でしか見ることのできない星「カノープス」を最後に皆で目に焼き付けてきました。
病気やケガなく終えた8日間でしたが、北半球と南半球の違いを太陽の影、月の見え方等多くを知り、そしてこれが地球の大きさなのだと実感しました。
参加者の皆さんには、これからの分団活動や学校生活そして勉強に新たな目標ができたのではないでしょうか。今回の経験を大切に、それぞれの夢へ向かってがんばってください!
▲結団式 ▲ブルーマウンテンズのトロッコ
▲日本とは逆に映る影 ▲船の中でのコンファランス開会式
▲船上での交流会 ▲ヘビにもさわりました。
▲小学校を訪問。皆で歌の披露。 ▲小学校で折り紙を教えてあげました。
▲水ロケット打ち上げも成功! ▲NASAの深宇宙探査追跡所


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