皆さまの質問への回答
皆さまからいただいた質問への回答は、こちらのページに順次掲載していきます。
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宇宙飛行士は宇宙で毎日2時間運動しなければならないと聞きました。なぜ2時間も運動が必要なのでしょうか?朝昼晩と分割しないのはなぜでしょうか?
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質問をありがとうございます。宇宙飛行士は無重力環境で骨や筋肉に体重がかからない状態が続くので、ほうっておくと骨や筋肉が弱くなります。骨や筋肉が弱くなることを防ぐために、いろいろと研究した結果、毎日、2時間運動するとよいことが分かりました。特殊な運動器具で骨や筋肉に2時間、負荷をかけることによって、重力のある地上で生活しているのと同じ負荷となり、骨や筋肉が弱くなることを防ぐことができます。
宇宙での運動器具はとても特殊な装置なので、器具の準備や後始末に時間がかかります。運動の後には汗もふかないといけません。その時間を節約するために、朝昼晩にわけて運動をするのではなく、まとめて2時間運動をしています。
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若田宇宙飛行士は5回目のミッションとなりますが、宇宙酔いは最初の頃から次第になくなるものでしょうか?
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宇宙飛行士は、宇宙飛行の回数を重ねるごとに通常、宇宙酔いにかかりにくなったり、かかっても症状が楽と言われています。ですから、若田さんも、確認してはいませんが、おそらく、宇宙酔いは楽になっているのではないでしょうか。
初めての宇宙飛行士でも、宇宙酔いは、最初の数日、気持ちが悪くなるだけで、そのあと、宇宙の無重力に慣れると、治ります。ただ、さっき言ったように、宇宙飛行の経験が多い宇宙飛行士は最初の数日の症状も楽になるようです。