日本水ロケットコンテスト2011

水ロケットコンテストの各ブロック大会で適用される競技ルールを以下に掲載します。


競技ルール



(1) 競技の種目

  1. 飛距離:大会規定の空気入れで規定量(※)の空気を入れ、距離を競う。
  2. 定 点:飛距離70m程先のターゲットにより近く着地させ、その距離を競う。
※ ターゲットとして、「イトカワ図」を配置する。図中の特定の点を中心点とする。


(2) ロケットの製作

(材料等)
次の3項目を考慮し、支給及び各自で持ち込む。支給する材料は別表参照。

  1. いつでも・だれでも・どこでも入手できる材料
  2. 再利用品などの環境を意識した材料
  3. 安全性を考慮した材料
    限られた材料で(同じ条件内で)各自が最大限の工夫を施す。
    特に本年は、震災で材料が手に入らない場合も考慮し、最小限の範囲に設定した。
    今後、使用可能材料の範囲は継続して検討していく。

(製作全般)
機体の製作は、原則、参加者自身が決められた場所・時間内にて行う。これは大人の手を借りずに、参加者が自ら考え製作するというコンテストの趣旨、及び公平性を重視するためである。従って、この製作を工作教室として実施する場合でも、指導者は参加者の創意工夫を大切にし、公平性を保つために指導はごく基本的な事柄に留める事。

  1. 機体は一人1~2機製作する。2機目は同一の予備機として製作しても、全く異なる機体として製作しても、どちらでも構わない。
  2. 機体は打上げ時のみならず、移動運搬時の安全も考慮して設計する。
  3. 機体以外に、ノーズコーン等の予備部品を製作しても良い。
  4. 各家庭で製作する場合には、基本材料のみで作製するよう指導する。
  5. 各家庭で製作した機体について、製作過程を記したレポートを提出させる。

(機体他)

  1. 事務局より支給される圧力タンク(水と空気を入れる1.5L炭酸飲料用ペットボトル)を使用する。その際、ペットボトルの加工は禁止とし、個々の機体に使える圧力タンクは1つのみとする。
  2. 各選手が様々なアイデアを考え、試して欲しいため、安全であれば圧力タンク以外について、細かな制限は原則として設けない。
  3. 発射台(ランチャー)
    ランチャー貸与を希望する大会へは、JAXAより貸与する。
    空気入れは手押しポンプを使用する。これは、子どもが自らの力で空気を圧縮し、その空気が水を押し出した反動で飛んでいるという、子どもと水ロケットの飛翔をつなぐ重要な体感プロセスである。

(機体審査項目)
完成した機体は打上げ前に審査を行い、合格機には合格シール(JAXAマーク等)を貼り付ける。最も重要な観点は安全性であり、安全が十分に確保できない機体は修正するように指導し、修正し切れない場合は条件付き参加(参考記録扱い)や出場停止になる場合もある。

<主なチェック項目>

  • 圧力タンク(傷の有無、安全なものを使用しているかの確認)
  • 材料のチェック(指定材料以外のものを使用していないか)
  • 機体チェック(ノズルやガイドの位置、フィンやノーズコーンの取り付けが適切か)


(3) 競技規定

  1. 飛行回数は2回とし、飛距離はそのうち最優良値、定点は合計値を適用
  2. 飛行初期圧力は7気圧以下(当日の天候によるが、各ブロック内で共通となるように限界気圧を一定にする)。
  3. 一段式水ロケット
  4. 機体側の計測場所は、着地時に機体が静止した状態のうち
    ・飛距離種目は発射点に最も近い部分を計測
    ・定点種目は目標に最も近い部分を計測

(表彰)
ブロック大会では以下の表彰を行う。

1) チームごとの成績を合わせて、定点、飛距離競技ごとに最優秀チームを決定し、表彰する。
2) 各チームの定点、飛距離の成績を合わせて、総合優勝チームを決定し、表彰する。
3) 定点、飛距離競技の成績から、成績優秀者(個人)の表彰も行う。
4) その他、アイデアやチームワーク、環境への配慮、大会までの取り組みなどを表彰する。
5) APRSAFへの派遣は、定点競技のうち、該当年齢の上位3名の中から、作文、現地面談を踏まえて決定する。
1)、2)、4)については、Typa-A会場のみ

(技術の記録)

  • 大会までの取り組みについて、予選会からブロック大会の様子を可能なかぎり、写真や映像で記録する。
  • ブロック大会参加者は、それぞれの機体へ施した工夫やアイデアをレポートにまとめる。



材料一覧

水ロケット・材料一覧